こんな悩みを解決します。
純正スピーカーの音質の悪さが気になっている、シビックオーナーの方も多いと思います。
最近ではオートバックスなどでも音響改善に関わるコーナーが増えており、どこのお店でもデッドニングを模擬した音質体験ができます。
しかし、作業工賃の価格設定が異常に高い!
デッドニングの効果も分からないし、作業工賃も高いと躊躇ってしまいますよね。
自分で施工すれば工賃は掛からないので、低コストで音質アップが狙えます。
✓本記事の著者(@yoko3_G08)
私は先日、初めてシビックハッチバック(FK7)をデッドニング施工しました。
ド素人の私でも車を傷付けることなく施工出来ましたので、正しい手順で行えば誰にでもできます。
しかも、デッドニング材の購入のみの1万円ちょっとで済みます。
私はデッドニングと一緒にスピーカーも交換しましたが、素人でも分かる音質向上で効果は抜群でした。
✓本記事の内容
この記事では、デッドニングとは何か?お店にお願いしたらいくらかかるのか?
自分でやるにはどうしたらいいのかを説明します。
✓本記事の結論
デッドニングは工賃が高いわりに難易度は低く自分で出来ちゃいます。
時間は掛かるものの、自分で行うことで数万円の節約になるのでお勧めです。
デッドニングの効果・メリット
そもそもデッドニングはどんな人におすすめ?
音が悪いけど迫力ある音で音楽を楽しみたい方は、音量を上げていると思います。
その際、ドアからビビり音が聞こえてきませんか?
デッドニングは不要な雑音を消してくれます。
ドア」が出す余分な振動を抑えて、 スピーカーが良い音を鳴らすための最適な環境にしてあげる作業が「デッドニング」です。
その為、スピーカーを変えずとも音質向上が狙えるというわけです。
デッドニング効果を分けると3つ
制振効果
振動を抑制することであり、スピーカーの振動や車自体の振動を抑える効果
吸音効果
エンジン音や、ロードノイズ、風切り音、その他様々な「運転中に車から発生するノイズ」を吸収する効果
バッフル効果
ドアのサービスホールを埋めることによって、スピーカー背面と正面の音が打ち消し合わないようにする効果です。
デッドニング工賃は高い!
オートバックスでのデッドニング施工は、ドア1枚15,400円~です。
2枚の作業工賃で33,00円(税込み)でした。
ハイグレードスピーカーも3万円台で売っていますが、それよりも高額な作業工賃になります。
デッドニングで用意するもの
ドアパネル用の制振材、吸音材、防音材
クリップ外し用のヘラに制振材、防音材、吸音材すべてが揃っているセット品です。
これを買っておけば間違いありません。
個別で材料を集めると単価は安くなります。
しかし、材料が余ってしまう事もあるので、こだわりが無い方はオーディオテクニカのドアチューニングセットがおすすめです。
FRドア2枚分の量になります。
大型ミニバンにも足りる?
大型ミニバンであるオデッセイのドアでも材料が余るくらいのボリュームです。
ドアライニング用の吸音材
ドアライニング側に張り付ける吸音材です。
2箱あればドア2枚分くらいの量になります。
私は2種類を1箱ずつ組み合わせて使用しました。
デッドニングローラー
デッドニング材をしっかり貼らないと経年劣化で剝がれてしまいます。
デッドニング材の剥がれを防止するのがデッドニングローラーです。
脱脂材 シリコンリムーバー
デッドニング材を貼る際にパネルに油分が残っていると剥がれてしまう可能性があります。
シリコンリムーバーを吹き付け拭き取ることで、簡単に油分を取ることが出来ます。
その他の便利アイテム
ブルーシート
屋外での作業がメインになるので、傷付けたり汚さないように物を置いておきましょう。
ガムテープ
ドアパネルに付いている接着剤(ブチル)除去に使用します。
養生テープ
ドアパネルを外す際に傷付けないようにするためのテープです。
デッドニング作業工程
ドアライニングを外す
まずはドアライニングを外します。
最初にスイッチパネルの前端に内張り剥がしかクリップ外しを差し込みます。
この時に傷付けないように養生テープを貼ると安心です。
手前が外れたら上に持ち上げ、後ろ側も外して行きます。
全ての爪が外れたらコネクタを外します。
↑助手席側のコネクタは1つ、運転席は2つあるので外していきましょう。
コネクタは爪を外すための押し込み部を押しながら引っ張るだけです。
しかし、かなり硬いので配線を引っ張らないように注意して外してください。
スイッチパネルが取れるとこんな感じ↓
次にビスを1つ外して行きます。
こちらは回すだけで簡単に取れます。無くさないようにしっかりと保管しましょう。
ここまで来ればあとは簡単です。スピーカー位置の角を起点に引っ張ります。
外すとこんな感じ↓
クリップ位置を把握してから外すと確実です。
ブチルを除去する
ペラペラな膜みたいな吸音材を取り除きます。
ブチルというゴムでついていますが、なかなか取れないので根気のいる作業になります。
一度ヘラで大まかに取り除き、その後ガムテープでぺたぺたと取り除きましょう。
最後にシリコンムーバーで油分を取りながら吹くことで綺麗になります。
私は両サイドやるのに3時間かかりましたが、慣れてくるとスムーズにできるようになります。
ドアスキンに制振材、吸音材を貼る
ドアスキンの面をシリコンリムーバーで拭き取り、張り付けるだけです。
この時にドアパネルのエッジで手や腕を切らないように気を付けましょう。
貼り付け位置は説明書に記載がありますが、車種によって構造が違うので感覚になってきます。
✅参考に私の貼り付け位置を載せておきます↓
ドアパネルの穴を全て塞ぐ
残っている制振材で、ドアパネルの穴を全て塞いでいきます。
ドアクリップ取り付けの穴にも専用の吸音材があります。
大きな穴は形を作って自分でカットしますが、ひと回りくらい大きめにカットすることが重要です。
最後に忘れずにデッドニングローラーで圧着してください。
✅貼り付け後の姿↓
スピーカー周りもしっかり行っております。
ライニングに吸音材を貼る
シビック純正のライニングは樹脂丸出しで中身スカスカのパネルです。
✅こちらが実際の純正状態↓
今回購入した吸音材も自分好みの形状に沿って切って貼るだけです。
✅貼り付け後の姿↓
黒のスポンジタイプとミルフィーユ構造になった白い吸音材の性能差は、正直良く分かりません。
しかし、何も無い樹脂から音を吸収するパッドが入っていることが重要です。
オデッセイは純正で吸音材ついてた!
オデッセイは高級車なだけあって、吸音材が少し入ってました↓
最後に戻していく
最後はドアパネルの穴位置を合わせて押し込みはめて戻していきます。
外した時の逆手順を踏むだけです。
作業時間の目安
ここまでの作業を行うのにかかった時間は
約6時間
休憩しながら作業をしても結構掛かってしまいました。
且つ私はスピーカー交換も行ったので、実際に掛かった作業時間は10時間近かったと思います。
皆さんも1日OFFの休日に時間に余裕を持って、デッドニング施工することをお勧めします。
デッドニング施工は誰にでもできる
いかがだったでしょうか。デッドニングは時間が掛かるものの技術的な難易度は低く、誰にでもできます。
また、デッドニングは音質向上だけでなく、静寂性も上がります。
ドアを閉めたときの音も高級車のように「ボフッ!」となるので満足感が非常に高いです。
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