スープラの中間グレードってどんなスペック?
新型シビックタイプRと比べたらどんな位置付け?
こんな疑問を解消します。
トヨタ”スープラ”は、3グレードでそれぞれ性能が違います。
最上級グレードのRZは3.0L 直列6気筒ターボ、中間グレードのSZ-Rは2.0L 直列4気筒ターボとエンジンそのものが違います。
注目を集めるのは直6 3.0L RZですが、中間グレードのSZ-RにはSZ-Rならではの魅力が詰まっています。
この記事では、スープラに特化して各グレードどんなスペック位置付けの車なのかを解説していきます。
今回は2022年9月に発売された新型シビックタイプRとトヨタGR86と比較しながら解説するのでお楽しみください。
車両比較の関連記事>新型シビックタイプR(FL5)の性能はすごい!2022年国産スポーツカースペック比較!
✔️本記事の著者(@yoko3_G08)
シビックハッチバック(FK7)を愛車にカーライフを楽しんでいるサラリーマンです。
仕事も車関係でこれまでに数百台の車を試乗した経験をもとに記事にしています。
■プロフィール
27歳 会社員
HKSシビックハッチバック(FK7)2013年N-BOX
2016年VEZEL
2019年CIVIC ハッチバック【趣味】バスケ、筋トレ、パン屋巡り
【ひと言】自己投資も立派な投資↓CIVICおすすめ商品https://t.co/VxLnfpSdO8 pic.twitter.com/EyiFMmrgRq
— よっこ🐾FK7×投資 (@yoko3_G08) August 4, 2022
※過去の試乗車記録はInstagramをチェック
BMW共同開発のGRスープラ
1990年代から2002年まで高い人気を誇ったトヨタを代表するスポーツカーです。
車好きなら高確率で見ているであろうワイルドスピードでも登場し、主人公のブライン・オコナーが愛車として乗っていたことでも有名です。
そして2019年にスープラが復活しました。
BMWと包括提携によって開発された初のクルマであり、BMW Z4との姉妹車として誕生したのが新型スープラです。
基本的にエンジンやプラットフォームなど共用していますが、クーペタイプのスープラと2ドアオープンのZ4は見た目が大きく異なり、パッと見で姉妹車だとは思えない作りになっています。
スープラ最大の魅力は、五感に響くエンジン音と開発責任者の多田さんは言っています。
さらに法規の問題で”直6や直4ターボの音は今しか作れません”という発言もありました。
この魅力的なエンジンを積んだガソリン車は、今後現れないかもしれないスペシャルな車というわけです。
スープラのグレードは3つ
最上級グレードのRZ
3.0L 直列6気筒ターボエンジン
最上級グレードのRZは、スペックもずば抜けており387馬力、トルクは500Nmを持つハイスペックモデルになています。
シートカラーを選択することができ、赤やブラウンなどおしゃれでスポーティなスタイルを楽しめます。
Brembo製のキャリパーつき、大型ディスクブレーキも入っています。
中間グレードのSZ-R
2.0L 直列4気筒ターボエンジン
中間グレードで今回の主役であるSZ-Rは258馬力、トルク400Nmになっています。
決して低スペックということはなく、スポーツカーとして十分な性能を持っているグレードです。
最廉価グレードのSZ
2.0L 直列4気筒ターボエンジン
SZ-Rと同じエンジンを積んでいますが最高出力は197馬力、トルクは320Nmとスペックも一番下に設定されています。
その他にも17インチホイール、ファブリック性シート、樹脂パネルなど全体的に質感も下がったグレードです。
スープラ SZ-R デザイン紹介
外観デザイン:FR斜め View
他社にはない独特なデザインになっているスープラは、肉厚で迫力ある姿になっています。
デザイン性だけでなく、空力にも拘り、両立性を兼ね備えた芸術的なルックスを誇ります。
外観デザイン:SIDE View
ロングノーズで背が低く、窓枠の小ささが際立ちます。
Theスポーツカーのような印象を与えるオーバーフェンダーも魅力の1つです。
ドアに関してはBMW Z4と流用しており、鉄板ではなくアルミで出来ている軽量ドアになっています。
SZ-Rのホイールは18インチ、SZは17インチ、RZは19インチとグレード別にサイズが異なります。
外観デザイン:RR View
トヨタのスポーツカーGR86でも採用しているダックテールは、スープラにも採用しており、テールランプも純正とは思えない美しい造形で後ろ姿を構築しています。
2本だしマフラーはSZ、SZ-Rに対してRZグレードではさらに太くなっていますが、SZ-Rグレードでも十分迫力あるマフラーです。
外観デザイン:FR View
比較車両紹介
ホンダ 新型シビックタイプR
引用元:CHALLENGE|シビック TYPE R 先行情報サイト|Honda公式サイト
“タイプR”は、ホンダの最上位グレードスポーツモデルです。
タイプRはただのグレード設定ではなく、ボディ、サスペンション、エンジン、ホールなどあらゆるものが専用設計されています。
サーキットをそのまま走れる市販車と言われるほど、本格的なスポーツ車として開発されており、タイプRには赤いHのエンブレムが適用されています。
ホンダを代表するスポーツカーであり、FF最速の称号を持った車です。
スバル共同開発 トヨタ GR86
引用元:トヨタ GR86 | ギャラリー | トヨタ自動車WEBサイト (toyota.jp)
トヨタとスバルが共用開発した、FRスポーツカー。
イニシャルDでお馴染みのAE86をモチーフに開発され、2012年に登場し2021年に排気量2.0L→2.4Lにアップし、軽量化など進化を遂げたトヨタのスポーツカーです。
スープラやシビックタイプRとは違い自然吸気エンジンの車になります。
サイズ比較 [全長・全幅・全高]
✔︎全長
GR86よりもスープラは全長が115㎜長いものの、5ドアのシビックタイプRに比べると215㎜も短いです。
✔︎全幅
車幅は1865㎜と幅が広く、シビックタイプRとも30㎜しか差がありません。
ミドルクラスのSUVでも1800㎜くらいのものが多いため、とてもワイドに見えるでしょう。
✔︎全高
驚くべきは全高がGR86よりも低く設定されていることです。
全長は長く、車幅は広く、全高はとても低いのがスープラの特徴で、ロー&ワイド、ロングノーズとF1を彷彿させるようなプロポーションです。
性能比較[馬力・トルク・車重]
①馬力比較
自動車では「最高出力」を表す仕事率の単位のことで、エンジンが出せる最大のエネルギー量を示します。
「出力=トルク×回転数」で求める事ができます。
簡単に言うと、車が最大限頑張った際に出力されるパワーの事です。
自転車に例えると6速までギアを重くて最大限ペダルを回したときに得られる最大限の力(仕事量)のことです。
加速が鈍くても、最後に頑張ってパワーを出す車も存在します。
馬力=パワー
シビックタイプRには及ばないものの258馬力で3番目の位置付けになります。
RZグレードとSZグレード・GR86の間に位置する性能になります。
②トルク比較
「最大トルク」とは、エンジンが発生する最大の回転力を示します。
自転車に例えると、ペダルを踏み込む力の事で、1速時・2速時など最初のギアで踏み込む力が大きければ、グイグイ加速していきます。
トルクとは車の加速力のことで、スペックを見る上では重要なパラメーターになります。
最終的なパワーは弱いけど、最初の加速は良い車も存在します。
トルク=加速力
位置付けは馬力同様3番目の位置付けですが、トルクに関してはシビックタイプRと20Nm差と僅差です。
加速力に関しては、同等レベル力強さで引っ張ってくれるでしょう。
最廉価グレードのSZに関してもGR86を超えるトルクを発生するということで、期待が高まります。
③車重比較
車重こと車両重量とは、車体の重量に加えガソリン、エンジンオイル、冷却水、バッテリーなどを含めた重量になります。
運転できる状態の重さのことを車両重量といいます。
車両重量が軽いほど、車は速く走れます。
いくらパワーや瞬発力がある人でも重たいものは簡単に動かせません。
車も同じで、いくら優秀なエンジンでも車重が重たければ遅くなってしまいます。
6気筒3.0LのRZグレードに比べ、4気筒2.0Lになったことで車重は大幅に軽くなっています。
シビックタイプRよりも30kg重いものの、近いレベルまで軽量化できていることからシビックタイプRに近い加速感を得られるでしょう。
1馬力あたり何kgのWtを負担することになるかを示したものです。
算出方法は簡単で、「車両重量 ÷ 出力(馬力)」で求める事ができます。
1馬力あたり負担するWTが軽いほど、車は速く走ると考えられます。
車格や駆動方式など前提が異なる為、一概にパワーウエイトレシオが小さいから早いというわけではありませんが、性能を見る上で参考になる数値です。
パワーウエイトレシオを見るとシビックタイプRよりもGR86に近い位置付けになります。
GR86はパワー性能よりも軽量化による軽快な走りになっており、パワーウエイトレシオを見ると非常に高い性能であることが分かります。
車両価格 比較
価格はご覧の通り、RZに比べ130万円安いものの新型シビックタイプRよりも100万円高い位置付けです。
FFとFR、3ドアと5ドアでコンセプトから全く違うものの、高いスペックを持つシビックタイプRの安さが際立ちます。
シビックタイプRと同価格という点から考えて、SZグレードは割高です。
FRクーペで軽量且つ、スペックの高い車が欲しいのであれば、SZ-Rはとても魅力的と言えるでしょう。
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スープラ SZ-R 試乗レポート
試乗当日は生憎の雨模様。路面は完全にウエットの中での試乗になりました。
いざ乗り込み感じたことは、シートのホールド性の良さです。
サイドサポートもしっかりしており、包み込まれているような感覚です。
SZ-Rはファブリックではなく革性になっており、質感も見た目も良く上品な印象です。
試乗する前は「RZの下位スペックのグレード」というイメージを持っていましたが、良い意味で裏切られる結果となりました。
トルクが強く十分な加速感があり、日常使いでは持て余してしまうほどの速さがあります。
RZ:サーキット走行を意識したハイスペックグレード
SZ-R:軽量で取り回しが良く、操る楽しさがある街乗りグレード
といったイメージで、上位・下位という区分けでは無く、全く別の車として認識しても良いでしょう。
スープラは遊びの少ないクイックなハンドリング、効きの良いブレーキ、剛性の高いボディでスポーツカーの楽しさを十分に味わえます。
と言われている通り、エンジン始動時や加速時のエンジンサウンドは、私たちドライバーの心を躍らせてくれます。
楽しすぎて時間を忘れて走っていたくなる魅力的な車でした。
まとめ
今回はスープラに注目して、グレード別のスペックをお伝えしました。
新型シビックタイプRにはない、FRでクーペという違う魅力が詰まったスープラは値段やスペックでは表せない楽しさがあると思います。
RZグレードにはMTも追加されたので、自分で操る楽しさが欲しい方は検討してみてください。